赤レンガ倉庫の前を歩き、少し海の方へ目をやると、白い船が静かに港を巡っているのが見えます。
そうです、その名もマリンルージュ、あの名曲に登場する船です。
サザンオールスターズの「LOVE AFFAIR〜秘密のデート」。1998年に発表されたこの曲を、口ずさんだことのある方も多いのではないでしょうか。
私自身、発売当初から、ずっと好きな一曲でした。
当時、私は自営で製造業を営んでいました。納品のトラックを走らせながら、大黒ふ頭や山下埠頭、そしてベイブリッジを渡るとき、決まってこの曲をかけていたものです。仕事の緊張も、少しだけ和らいだような気がします。
あれから長い年月が経った今も、週に一度は聴いています。サザンが公式にYouTubeへ音源を届けてくださっているのは、本当にありがたいことだと感じています。
赤レンガという一つの場所に、映像の記憶(あぶない刑事)と、音楽の記憶(サザンとマリンルージュ)が、こんなふうに重なっているとは思いもしませんでした。
昭和という時代は、思いがけないところで、いくつもの記憶がつながっているものなのかもしれません。
■ 実際に乗ってみました
先日、実際にマリンルージュに乗船してきました。当日は残念ながら曇り空でしたが、船上から眺める景色は、天気に関わらず特別なものでした。

実際に乗船した際の一枚です。当日は曇り空でしたが、その日感じた気持ちに近い星空を、少しだけ重ねてみました。
ベイブリッジの下をくぐる瞬間、ふと思ったことがあります。
これまで歩いてきた人生というのも、思えば、幾多の荒波を越えながら、ここまで来たのかもしれません。仕事で悩んだ日も、何かを決断しなければならなかった日も、今にして思えば、すべてが今のこの穏やかな航海につながっているような気がします。
家族に、友人に、そして仕事の中で出会った方々に。この歳になって、ようやくそんな感謝の気持ちが、静かに胸に満ちてくるのかもしれません。

みなとみらいの夜景、マリンルージュから望む景色です。
■ 船旅について、少しだけ
マリンルージュは、赤レンガ倉庫周辺から出航し、パノラマビューとともに食事も楽しめる、ランチクルーズ・ディナークルーズとして親しまれているようです。横浜港を、いつもとは違う角度から眺められるのは、船ならではの贅沢かもしれません。
■ アクセスについて
東急東横線・みなとみらい線をお使いの方は、「みなとみらい駅」で下車し、そこから海の方向へ、ゆっくり15分ほど歩いていただく道のりになります。
ランドマークタワーやコスモワールドの明かりを横目に、新港ふ頭の方へと向かう散歩道は、それ自体が小さな旅のはじまりのようにも感じられます。
東急カードには、PASMOへの自動チャージ機能があり、改札で残高が足りずに慌てる、ということもなくなるそうです。さらに、電車やバスのご利用に応じて、少しずつTOKYU POINTが貯まる仕組みもあるとのことでした。
■ ドラマの話も、少しだけ
「LOVE AFFAIR〜秘密のデート」が主題歌だった「スウィートシーズン」というドラマは、現在TSUTAYA DISCASで視聴できるようです。マリンルージュに乗ったあと、当時の空気を確かめてみるのも、また一つの過ごし方かもしれません。
■ おわりに
今年は、11年ぶりにシルバーウィークが訪れる年なのだそうです。9月19日から23日まで、5連休になるとのことでした。
混雑を避けて、静かに海の上で過ごす時間。そんな選択肢も、悪くないかもしれません。
前回は、赤レンガ倉庫と舘ひろしさんという俳優の記憶について、お話ししました。
『免許返納!?』と赤レンガの記憶 ―舘ひろしという人について
そして次回は、同じくこの秋、十三年ぶりに帰ってくるあの刑事たちの話を、お届けできればと思います。


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