子どもの頃、なぜ私はコナンに憧れたのだろう
先日、ふと『未来少年コナン』の話題を目にしました。
気づけば私は50代後半になりました。
子どもの頃に夢中になった作品を思い出す年齢になったのかもしれません。
『未来少年コナン』。
『銀河鉄道999』。
『天空の城ラピュタ』。
どれも私にとって特別な作品です。
コナンとラナ。
鉄郎とメーテル。
パズーとシータ。
名前を聞くだけで、あの頃のテレビの前にいた自分が思い出されます。
子どもの頃に大好きだった作品たち
子どもの頃、私は『未来少年コナン』『銀河鉄道999』『天空の城ラピュタ』が大好きでした。
今思い返してみると、どの作品にも共通するものがあります。
それは、まっすぐで、たくましくて、どこかやさしい空気です。
当時はただ夢中になって見ていただけでした。
しかし今になって振り返ると、私は登場人物たちの強さに自然と惹かれていたのかもしれません。
自分でも気づかないうちに、心のどこかで支えになる存在を求めていたのでしょう。
子どもの頃に好きだった作品には、その時の自分自身が映し出されるものなのかもしれません。
たくましさに憧れていたのだと思っていた
コナンは、どんな困難の中でも前へ進む少年でした。
鉄郎は広い宇宙へ旅立ち、自分の道を探し続けました。
パズーはシータを守ろうとしながら、自らも成長していきました。
私は長い間、
「強い男の子に憧れていたのだろう」
と思っていました。
しかし最近になって、少し違う気がしています。
本当に惹かれていたのは、強さそのものではなかったのかもしれません。
弱さや不安を抱えながらも、一歩ずつ前へ進んでいく姿。
だからこそ、あの少年たちがまぶしく見えたのでしょう。
自分が弱かったからこそ、彼らの姿に勇気をもらっていたのだと思います。
そう考えると、あの頃の憧れも今の自分をつくる大切な一部だったように感じます。
火曜日の19時30分になると
『未来少年コナン』は、毎週火曜日の19時30分から放送されていました。
私は毎週その時間を楽しみにしていました。
父は厳しい人でしたが、当時は日本の製造業が活気にあふれていた時代でした。
父が帰宅するのは20時を過ぎることがほとんどでした。
だから私は、テレビの前で落ち着いてコナンを見ることができたのです。
今思えば、それも時代だったのでしょう。
家族がいて、仕事があって、テレビが一家の中心にあった時代。
録画機器はまだ一般的ではなく、見逃したら次はありません。
だからこそ毎週の放送が特別でした。
コナンの思い出をたどると、不思議と当時の家の空気まで一緒によみがえってきます。
コナンの放送と一緒によみがえる思い出
作品の内容だけではありません。
『未来少年コナン』には、今でも忘れられない光景があります。
AパートとBパートの合間に流れていたアイキャッチです。
コナン、ラナ、ジムシィの顔が上下にパタパタと切り替わりながら回転する、あの不思議で楽しい映像。
「ああ、懐かしい」
そう思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今のようにスマートフォンもインターネットもありませんでした。
それでもテレビの前に座っているだけで、冒険の世界へ連れて行ってもらえました。
作品だけでなく、あの頃のテレビの空気そのものが懐かしく感じられます。
夕食の匂い。
テレビの前の座布団。
家族の話し声。
仕事から帰ってくる父の足音。
そんな何気ない記憶まで、一緒によみがえってくるのです。
同世代の方へ
同世代の方の中にも、同じ作品を大切に思っている方がきっといらっしゃるでしょう。
あの頃は、毎週の放送が待ち遠しかった。
テレビの前に座るだけで、遠い世界へ旅に出られた。
そんな時代でした。
今のように情報があふれていなかったからこそ、一つひとつの物語が深く心に残ったのかもしれません。
50代、60代になった今だからこそ、作品だけではなく、その頃の自分自身まで思い出すことがあります。
久しぶりにコナンを見たとき、懐かしいのはアニメだけではありません。
テレビの前で夢中になっていた少年時代の自分なのだと思います。
おわりに
子どもの頃に好きだった作品は、大人になってからも、ふと心を支えてくれることがあります。
『未来少年コナン』。
『銀河鉄道999』。
『天空の城ラピュタ』。
私にとっては、どれもそんな作品です。
そして高校生だった頃に『天空の城ラピュタ』が公開されたことも、今では大切な思い出のひとつになっています。
60歳を前にして感じるのは、懐かしい作品を見返すことは、単にアニメを観ることではないということです。
それは、子どもの頃の自分に会いに行く時間なのかもしれません。
コナンも、鉄郎も、パズーも、今では私たちよりずっと年下です。
それでも、あの頃にもらった勇気は、今も少しだけ心の中に残っています。
もしこの記事を読んで、少しでも昔を思い出していただけたなら嬉しく思います。
あの頃の自分は、未来がどこまでも続いているように思っていました。
気がつけば50代後半になりましたが、それでもあの頃にもらった勇気は、今も少しだけ心の中に残っています。
だから私は今でも、ときどきコナンに会いたくなるのかもしれません。


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